こんにちは大津塗装です。
業者に住宅の点検をしてもらった時に、「屋根の釘が抜けているので危険だ」と指摘されたという話をしばしば耳にします。
屋根の釘抜けは決して珍しいことではありません。
しかし、釘抜けをそのままの状態で放置しておくのはおすすめできません。
なぜ釘の抜けた状態をそのまま放置するのがよくないのか、なぜ修理しなければならないのかについて、理解する必要があります。
釘抜けを放置しておくのが危険な4つの理由
屋根の釘が抜けているのをそのまま放置しておくと、住宅の強度などに深刻な影響を及ぼします。
1つ目の理由として、隙間から雨水が侵入しやすくなるからです。
釘が抜けたり浮いたりすると、そこに隙間ができます。
この隙間を介して、雨水が建物の内部に侵入します。
すると、木造住宅の場合、木材が濡れて腐食を起こす危険性が高まります。
2つ目の理由として、強風による屋根の変形リスクが高まるからです。
釘が緩んでいるということは、板金や瓦の固定が不十分になっているわけです。
そんなところに強風が吹きつけると、瓦や板金がバタバタ動き、そのためにゆがみが生じることもあり得ます。
3つ目の理由は、2つ目と関連していますが、最終的に板金や瓦が脱落する危険性があるからです。
特に台風の時など、強い風が吹きつけるので、不十分な固定になっている瓦や板金が吹き飛ばされる可能性が出てきます。
瓦も板金もそれなりの重みのあるものなので、吹き飛んで人や物に当たった場合、大きな被害を与える恐れも考えられます。
4つ目の理由は、雨漏りを引き起こすからです。
最初の理由で紹介したように、釘抜けが起きると、隙間から雨水が侵入してしまいます。
重力に従って、雨水は下の方にどんどん流れていきます。
最終的には、屋根から下の居住空間に落ちてくるわけです。
天井や壁が濡れてしまってシミができる、カビが生えるなどの不都合が生じてしまいます。
建物内部が濡れることで住宅の強度がダウンしてしまい、家の寿命を縮める結果になりかねません。
釘浮きを指摘されたら?
もし業者に「屋根の釘が浮いているようなので直したほうがいい」と言われたのであれば、正式な点検を受けるべきです。
業者も指摘はするものの、遠目で見ているだけなので、もしかするとただの見間違えの可能性があります。
そこで、屋根に実際に上がってもらって、詳細に確認してもらうべきです。
中には、本当は釘浮きが起きていないのに「釘が抜けている」と言って、強引に工事を受注しようとする悪徳業者もいます。
悪徳業者対策としておすすめなのは、きちんと写真に残してもらうことです。
写真で、釘浮きの起きていることを自分自身でも確認してください。
釘浮きが確認されれば、修理の依頼をしましょう。
やり方はシンプルで、釘を再度打ち込んで隙間をなくします。
釘打ちのできたところで、コーキングと呼ばれるゴム状の補修材で、釘の上部を止めます。
釘打ちをしても、熱膨張によって、再度浮き出す可能性があります。
コーキングでコーティングすることで、釘が抜けるのを防止できるのです。
釘浮き修理の費用の相場
釘浮きが起きていて補修する場合、やはり気になるのは費用ではありませんか?
釘打ちだけであれば、だいたい1棟当たり15,000~30,000円程度が相場と言われています。
ただし、屋根の状況によっては、プラスアルファの工事が必要になる場合もあるかもしれません。
それは、棟板金もしくは瓦が破損や変形している、もしくは中の部材が腐食している場合です。
これらの症状を呈している場合、釘打ちをしても瓦や板金の固定ができません。
いくらかかるかは屋根の材質によって異なります。
スレート屋根の場合は、棟板金や貫板を交換しなければなりません。
だいたい平方メートル当たり5,000~8,000円が相場と言われています。
瓦屋根で瓦を交換するのであれば、1枚当たり10,000~50,000円が相場です。
ただし、もし内部まで水が侵入していて、漆喰や垂木が劣化している場合は、こちらを補修してから、再度瓦を積み直さないといけません。
この場合、平方メートル当たり8,500~19,000円程度かかると考えましょう。
まとめ
板金や瓦を固定するために、釘をしっかり打つことはとても重要です。
しかし、築年数の経過とともに、どうしても抜けやすくなります。
釘浮きをそのままにしていると、隙間から雨水が侵入したり、板金や瓦が台風などで吹き飛んだりします。
釘浮きを指摘されたら、しっかり確認したうえで修理しましょう。
釘浮きが起きている屋根は、塗料についても劣化の進んでいる可能性があります。
釘打ちをするのと同時に、屋根塗装をするのもおすすめです。
横浜市戸塚区にある大津塗装では、神奈川県と東京都の一部地域を対象に、各種塗装工事を請け負っています。
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